作者:詠み人知らず
星が瞬く静かな夜。月明かりがほんのりと道を照らす森の中で、不思議な噂が囁かれていた。
「聞いた?ぽむぽむてぃんてぃんくるりんこって言葉を唱えながら森を三周すると、願い事が叶うんだって」
そんなまことしやかに伝えられている話の真偽を確かめようと、少女ぶるるんは森へと足を踏み入れた。
「ぽむぽむてぃんてぃんくるりんこ……ね。まあ、試してみる価値はあるわね!」
ぶるるんは元気よく歩き出した。彼女の願いは、昔失踪した友達にょにょむを見つけること。
ぐるりと一周。何も起こらない。
ぐるりと二周。やはり何も起こらない。
ぶるるんは眉をしかめ、最後の三周目を踏み出した。それと同時に、ふわりと不思議な香りが漂って来た。
「にょにょむ……もしや、これは君の……」
気づけば、彼女は見覚えのある場所、にょにょむが失踪した場所に立っていた。この香りは、にょにょむが好きだった花の香りだ。
「これはもしかして……」
息を呑み、ぶるるんは辺りを見回した。すると、ふと、地面に埋まっている古びた箱を見つける。
こちらに呼ぶような気配を感じ取り、彼女は恐る恐るその箱を掘り起こした。
「これは……」
箱の中には、にょにょむと交わした友情の証、彼女特製のブレスレットが入っていた。
「にょにょむ……どこに行ったの? このブレスレットは何を意味しているの?」
その時、不意にブレスレットが光り始めた。そして、ぽむぽむてぃんてぃんくるりんこという魔法の言葉が呟かれると、空間が歪み始める。
ーー状況を表す文章
ブレスレットから発せられる光が強くなり、ぶるるんはその光に包まれてしまった。
「この光は……まさか、転移魔法!?」
その瞬間、彼女は別の場所に飛ばされた。そこは、白と青が交錯する神秘的な空間。
「に、にょにょむ? この場所は……?」
「よく来たねぶるるん。ここはぽむぽむてぃんてぃんくるりんこの魔法世界。願いを叶えるために必要だったの。友情の証をようやく見つけたね」
そこにいたのは、にょにょむその人だった。しかし、彼女の姿は少し変わっていた。魔法によって精霊のような存在になっていたのだ。
「でも、なぜ? 私達の友情の証がここに?」
「ずっと前から、私はこの世界の案内人をしていたの。あなたも特別な力を持ってるって知ってて、一緒に案内人になってほしかったから」
ぶるるんは涙を流しながら、長い間探し続けた友を抱きしめた。
そして、にょにょむはニッコリと笑って、最後の一言を告げた。
「ぶるるん、ようこそ。これから私たちの新しい旅が始まるよ。さあ、ぱおーん!」
突然、彼女達は別の世界へ跳んだ。深い青と白が渦巻く空間からの脱出だ。
この世界での新しい冒険が、今、幕を開けたのだった。
内容はAIによって生成された創作です。
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