作者:詠み人知らず

学園ミステリー3分間

さくらは学校の裏庭で友達のミケと待ち合わせをしていた。その日は学園祭の後片付けで疲れていたため、貸し切りの裏庭を利用して二人でゆっくり話をすることにした。

「ねえ、最近学校で噂のあの怪しいトリックを知ってる?」と、ミケがさくらに訊いた。
「怪しいトリック?なにそれ、教えて!」

さくらは興味津々で話を聞くと、ミケは学校の裏庭で起こった不思議な事件について教えてくれた。
「ある日、マミという先輩が通りかかったらしいの。裏庭で謎の声が聞こえたらしいんだ。それも、自分の名前を呼ばれるような気がしてならなかったんだって」

「それって何かのジョークじゃないの?」とさくらが笑いながら返答した。
しかし、ミケは真剣な表情で続けた。「この学校、昔から噂の多い場所なんだ。他にも幽霊や不思議なことが起こるって言われてるんだよ」

さくらも興味津々で、何かを確かめてみたくなった。学校の怪奇現象にはまるで映画のような魅力があった。
「ミケ、今から裏庭で集まって3人で確かめてみようよ!」

二人は興奮しながら裏庭に向かった。そこにはさくら、ミケ、そしてマミの3人が揃っていた。
すると、突然別の声が聞こえるようになった。「そんなことしてどうするの?もう遅いよ」

3人はビクリとして、周りを見回すと、そこには自分たちの姿が映し出された巨大な鏡があった。驚きの声をあげる3人。
その時、さくらは感じた。教えてもらったトリックの正体を。この鏡が関係していることに。

さくらは自分の心の中で考える。
『この鏡、逆さにしてみても何も変わらない…そうだ!相手の声が鏡の中から聞こえる仕組みなんだ!』

「もしかして、この鏡に行動を逆さに反射させることで、自分の思い通りに相手の声を騙すことができるのかもしれない!」とさくら。
3人は思い切って試しに鏡を逆さにしてみた。

「あれ、もしかして逆さにしちゃうと……」と、驚きの声をあげるミケ。
「相手の思惑を狂わせることができるんだ!すごい!」とマミが喜んだ。

3人はこのトリックを学校中に広めた。学園祭の次の日からは、どの教室でも鏡を使ったトリックを楽しむことができた。

そして、次の学園祭では、3人はこのトリックを使って大快挙を達成することになる。鏡の力を借りて、観客を驚かせる演出が実現したのだ。

さくら、ミケ、マミは学校中で著名な存在になり、学園祭の心霊体験イベントの主力メンバーとして活躍することになったのである。

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