作者：詠み人知らず

学園ミステリー「魔術師と消えた校舎」

麗華探偵事務所の探偵である紅一葉は、最近学校で起こった奇妙な事件を解決するため、友人の学生・山田と共に学園へ向かっていた。

「ここで何が起こったか、教えてよ」一葉は山田に尋ねる。
「先生、消えちゃったんです。校舎の中でドンと音がしてから、消えたみたいなんですよ」山田はおどおどと答える。

一葉は状況を考えながら、校舎に足を踏み入れる。

真っ赤なドアの前に立つ一葉。
「このドアに触れることで校舎が消えていくんだ！」一葉は心の中でつぶやく。
自らの特殊な魔術で学校が消えるトリックをつかんだ一葉は、先へ進むことを決意する。

山田と共に探索を進める二人。
「先生、どうして校舎を消してしまったんですか？」一葉は、お世辞でも犯人の実行状況を知っているかのように聞く。

犯人である先生、おどおどと答える。
「実は私、魔術部の顧問なんです。ただ、部活を続けるためには校舎を使いたいんです。でも、許可がおりなくて…」

一葉はニヤリと笑いながら、犯人が犯行を自供する様を楽しんでいるようだった。
そして、一葉の推理が始まる。

一葉の心の声：
魔術を使うことで人々を驚かせ、学校のトリックで自由に動ける。
こんな得難い存在が、学校を消すという犯行を犯すなんてばかげた話。
本当の狙いは…！？

一葉は校舎の謎を解くため、数々の手がかりを辿りながら、驚きの真相に近づいていく。

「犯人と状況を潜り抜ける魔術師のように、この学園を駆け巡る一葉。果たして彼の発見は、真実となるのか？」

掌に汗握る展開が続く
一葉の独自な推理が犯人の動機とつながり、トリックの全容が明らかになる。
その答えにあったのは、驚きと衝撃。

「校舎が消えたのは、魔術師のトリックによるものではなく、ただの偶然だったんです。ただし、魔術師としての技巧によって犯人が逃げおおせたんですよ」一葉は語る。

校舎は再び現れる
一葉の推理によって、校舎は元の場所に戻ってきた。

「これで事件は解決ですね。犯人の逮捕もおまかせください」山田が言う。

一葉は優雅に微笑みながら、犯人を取り押さえることを決める。

ーー学園のミステリアスな事件の幕は閉幕したように見える。
けれど、一葉と紅一葉の冒険はこれからも続くのだった。
新たな事件が待ち受けていることを感じながら…